前回は、ドライデカールについてお話ししました。
フィルムの上から擦ることで写し取る方法が、ドライデガールです。長所は、他の手法よりもスッキリとした仕上がりになることとコストが比較的低いということでした。ただ、一方で、多色刷りに制約があり、貼り直しはできないといったような短所もあります。
このことから、ドライデガールよりもウォータースライドデカールの方が期待されるメリットは大きいと考えられましたね。
さて、今回も引き続き、残りの「デカールの種類」についてお話ししたいと思います。
■外注で製作することが何よりも重要!
3.耐水デカール
水を使って表面に模様を反転転写するものです。
ウォータースライドデカールよりも耐水性があるため、耐水デカールと呼ばれています。
使用方法は、ウォータースライドデカールと同様、水を使用しますが、少し違う点があるのです。
具体的には、台紙上に左右反転した形で模様が印刷されているので、印刷面を写し取りたい表面に密着させて、水で濡らし、強く圧迫して接着させます。そのあと、台紙をはがすと、模様が表面に反転転写されるのです。
4.熱転写デカール
アイロンを用いて写し取る方法で、主に衣類用になります。
5.シール・ステッカータイプ
最後の種類になります。
シール・ステッカータイプは、裏面に糊が塗布され、剥離紙(粘着性能が維持できるような台紙)をはがして、張り付ける方法になります。
いかがでしたでしょうか。
デカールの種類について、3回にわたる連載記事を書きましたが、一番言いたいことはこれです。外注で製作することです。どの方法を選んだにせよ、高等な技術と経験がなければ、きれいにデカールを貼り付けることはできません。今回の記事が参考になれば幸いです。