前回は発売から値崩れせずに高値をキープし続けている車の例として「ホンダNSX」を取り上げましたが、一例だけというのも物足りないかと思いますので、もう少し実例を挙げていこうと思います。

・初代セルシオ
平成元年に登場した初代セルシオです。当時の大型高級車への志向へ差し込んだ形で登場しました。
発売と同時に当然のように一年待ちで、中古市場ではプレミア価格での販売になりました。プレミア価格でも激しい争奪戦が行われるほど初代セルシオは高い性能を誇っており、耐久性・品質ともに市場に認められていたことがここからもわかります。
並行輸入会社もこの車に目を付け、利益を得ようと投資に走ったと言います。

・F31レパード
最初から人気が爆発していてプレミアが付いたホンダNSXと初代セルシオに対して、中古車になってから人気を博したF31レパードも紹介しておきましょう。
新車当時は232万円～492万円と普通の値段で、値下がり方も一般的なものでしたが、現在の中古車価格は45万円～750万円と最高値はびっくりするほど高くなっています。
「古き良き」が認められたケースです。こういうこともあるから中古車市場は面白いです。

市場を見極めるのは難しいですが、見極めれば可能性のある市場です。
まずは興味を持ってその推移を見極める眼を養う必要がありますが、興味があればその面白い世界を見てもらえればと思います。